ゲーミングPC『電源は700Wがおすすめ』の理由

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ゲーミングPCについて調べていると

「ゲーミングPCの電源は700Wがおすすめ」

なんて聞きます。

ところが、ゲーミングPCを販売しているBTOショップの電源は700Wもあれば500Wもあります。

「500Wから700Wに変更したほうがいいのかな?」

結論からいうと

「BTOショップのゲーミングPCの電源は変更しなくても大丈夫」

どうして大丈夫なのか?ご紹介いたします。

BTOショップのゲーミングPCの電源を比較

ゲーミングPCを販売しているドスパラやマウスコンピューターの電源を比較してみました。

ドスパラ マウスコンピューター
GTX1060 6GB搭載PC ガレリア XT
500W
 販売ナシ
GTX1070搭載PC ガレリア XF
500W
NEXTGEAR i660GA2-SP
700W
GTX1080搭載PC ガレリア XG
700W
NEXTGEAR i660PA
700W
GTX1080Ti搭載PC ガレリア XZ
700W

 

電源は変更する必要なし。

結論からいうと
「BTOショップのゲーミングPCの電源は変更する必要はない」

ただし、
「今後HDD・SSDなど増設しない」
または
「HDD・SSDの増設は外付けの予定」
というのが条件。

つまり
「この構成には500Wの電源で十分」
というパソコンのプロによる判断。

増設する予定がないのでしたら変える必要はありません。

増設する予定があるなら電源は変更したほうがいいの?

「500Wでも十分余裕がある」

ただし

「グラボの2枚差しや上位版に変更する予定がある」

は電源を変更したほうがいいです。

なぜなら、ゲーミングPCで一番消費電力が上がるのが
『ゲーム中』
です。

ゲーム中はPCパーツで一番電力を消費するのが『グラボ』を使っているから。

ではゲーム中どれくらい電力を消費しているのかドスパラの記事によると

GTX1060搭載のゲーミングPCの消費電力は
ゲーム中最大消費量は196W。
ゲームなど何もしていないときは33W。

500Wあっても約200Wしか使っていません。
(※ゲームによって消費電力は変わります)

つまり拡張予定がない方には500Wから700Wに変更してもムダになってしまいます。

また思い違いしているのが
「500Wの電源=常に500W消費している」
わけではないことも分かりました。

ゲームをやっていないネットサーフィン・ワード・エクセルなどはもっと下がります。

では
「ゲーミングPCの電源は700W必要」
なのはどんな人たちなのでしょうか?

「電源700W必要」は拡張予定があることを考慮している

「ゲーミングPCの電源は700W必要」
この言葉自作PCユーザーのなかで使われています。

「自作PCユーザー=パソコンに詳しい=今後拡張する予定がある」

という連想から

「ゲーミングPCの電源は700Wあったほうが良い」

ということになったようです。

700W=500W

電源には80plusと書かれている

電気効率が80%。
つまり700W×0.8=560W
560Wになる。

BTOショップのゲーミングPCでは500Wなので
500W×0.8=400W

繰り返すが増設しないなら500Wのままで十分。

最近のパーツは省電力化している
必要のない電力があってもムダ。

80plusのランク。

80plusにはランクがある。
ただプラチナだから優れているとは限らない。
なぜならひとつのパーツにこだわっても意味がない。

##ゲーミングPCのまとめ
BTOショップのゲーミングPCを購入予定の方。
今後拡張する予定がないなら700Wも必要ない。
意味がない。
メーカのこだわりも必要ない
国産だから良い。すべてに言えるわけではない
困ったら値段で決めるのが一番楽。

そしてゲーミングPCは電源にこだわるより
グラボ
CPU
の性能を上げたほうがいい。

 

ゲーミングPCの詳細を見ると電源の欄に「80PLUS」と書かれていたり、

(ドスパラのゲーミングPCより)

ゲーミングPCの横の下記のようなマークを表示しているショップがあります。

(マウスコンピューターのゲーミングPCより)

上のような「80PLUS」には

『スタンダード・ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナ』

の5種存在します。

一体何をあらわしているのでしょうか?

80PLUSマークは省エネマーク

普段使っているコンセント。
そこにプラグをさして、冷蔵庫や電子レンジなど電気用品を使っています。

そのコンセントから流れてくる電気は『交流電気』というのですが、
PCパーツ(グラボ・CPUなど)は『交流電気』では動きません。

PCパーツが求めているのは『直流電気』。

そこでPCの電源内で交流電気から直流電気へ交換をします。

この交換効率をあらわしているのが、
『 80PLUS 』
というわけです。

例えば、必要な電力が100Wで電気交換効率が50%だとすると200Wの電力が必要になります。

この場合必要な100W以外はいらないので熱として放出されます。

つまり半分が無駄な電力というわけです。

そして電気交換率が80%以上の優れた電源に
「80PLUS」のロゴがつきます。

「80PLUS」には5種類あると言いましたが、
それぞれ電気交換率が違います。

スタンダード ブロンズ シルバー ゴールド プラチナ
 
負荷50% 80%以上 85%以上 88%以上 90%以上 92%以上
負荷100% 80%以上 82%以上 85%以上 87%以上 89%以上

電源のランク変更で電気代が劇的に安くなるわけではない

勘違いしてしまいそうですが、電源のランクを変更すると電気交換率が良くなって毎月の電気代が劇的に安くなる!わけではありません。

年単位など長い目で見る安くなるでしょう。
ただ優先的に良い電源に変更するべきパーツではないので予算が余ったら変更することをオススメします。

電源がよくなると各パーツに効率良く電力が供給されるのでPCの寿命が伸びると言われています。